2014年5月14日水曜日

#13 不思議な夢


その日の朝、夢なのか現実なのか 分らないまま目が覚め 気が付いたら
ズボンの右と左のポケットに1枚ずつ 行先の違う
電車 の 切符が入っていたのです

自分で買い求めた覚えはないのに、でも好奇心でとりあえず、右のポケットの切符で
最寄の駅から乗って試みることに・・・

目的地に辿り着き降りてみると、それぞれみんな ゾロゾロホームから
降りていくのだけど、改札口はなく、

大勢の人々が 自然にその街に 溶け込むように

やがてみんなの姿がみえなくなって行くのでした。

その町は道路が 全て舗装されていない京都の寺町風。

しばらく 風情ある町を 不思議な感覚で歩きながら 
ほどよく疲れたなぁと思っていたころ、

向こうに駅らしいものが 見えてきて・・・

あっそうだった もう一枚の 切符が ポケットに入っていたんだっ!


その切符で もう一度 電車に乗ることにしたのです

今度降りる町は どんなだろう??

でも どおして 2枚の切符が ポケットに??

と思いながら・・・

・・・・・・


今 手掛けさせて頂いている 仕事でも 一つの仕事が終わるころ 
また 誰かが 新しい 切符を ポケットの中に入れてくれる

有り難いものです 


その繰り返しで早いもので40数年!

これからも その 頂いた切符を 大切にして行きたいです


                棟梁 杉山 睦雄